我が国の高度成長期の人口の急激な大都市集中により,いわゆるアーバンスプロールが起こった。これに対する手だてとして昭和45年都市計画法の制定が行われたが,大阪市周辺のいわゆるインナーリングエリア地域,寝屋川,門真,守口,豊中等の諸都市ではすでに遅く,十分な都市基盤の整備行われないままのまちなみが形成されてしまった。今日一部の地域では,2,3の事業が行われてはいるが,良好な都市環境形成には前途のほど遠いのが実状である。今回このような都市につき,とくに寝屋川市を代表例として,あらためて道路体系,住宅,諸施設,社会,文化の多面的な角度から,解析検討を行い,有効適切な整備の方針,方策を探ろうとした。 |