1998/10 No.12 日本都市計画学会 関西支部だより

委員会から
国際交流委員会報告


平成10年度中国南部地域都市計画視察団概要報告
 
T.参加者
 鳴海邦碩(大阪大学・団長)/田端修(大阪芸術大学)/田原直樹(姫路工業大学)/岩本康男(大阪市)/佐藤道彦(大阪市)/池田順一(大阪市都市工学情報センター)/山本清(日建設計)/高田剛司(地域計画建築研究所)/黄永融(大阪大学客員研究員)/柴田祐(大阪大学大学院)/岡絵理子(大阪大学大学院)/黄富成(大阪大学研究生)
 
U.交流・視察内容の概要
 1.廈門都市計画セミナー
 場所:廈門大学国際交流センター
 日時:1998年8月29日(土)15:30〜20:00
 
 2.参加者
廈門側:黄 仁(廈門大学建築系教授)
凌 世徳(廈門大学建築系副教授)
張 建霖(廈門大学建築系副教授)
趙 燕菁(中国城市規劃設計研究院廈門分院長)
日本側:視察団員全員
 
 3.交流内容
 趙分院長による廈門都市計画の概要の講義の後、質疑応答を行った。
 ◇講義概要
 廈門は九龍江の河口に位置する港湾都市で、人口は119万人であり、経済特区を核として目覚ましい発展をとげている。廈門市の主要部は面積128平方qの廈門島であり、大陸側と連携した都市発展構想が策定されている。
 廈門の都市開発構想の基本は、益々増大する人口を前提としながら、さらなる発展をとげるために、複数の新都心を建設し、そこを核として新たな都市構造を形成していくことにある。既存の都心を核とした発展には量的な限界があり、新たな発展中心の形成が不可欠である。(筆者注:この点は、かってドキシアデスが提唱したダイナポリスのアイディアと同じである。)また、既存中心を将来の都市の中心とすれば、その地域がもっている歴史的な構造を破壊しなければならない。
 現在の都市開発の重要な点は、中央から行われる計画経済と、地元主導の自由経済との調和を図っていくことである。市独自の計画理念が求められている。
 ◇廈門大学キャンパスの視察
 廈門大学は長い歴史を持つが、建築学科の歴史は浅い。中国の大学は、教官、その家族、学生が共にキャンパスの中に居住し、勉学と生活が一体化している。
 そのため人口2〜3万人の小都市といった様相である。中国の伝統の建築様式にならった寮の建物が多く、空間的にも個性のある環境が形成されている。
 
 4.視察内容
@ 8月30日(日)−かって海のシルクロードの基点であった泉州の視察
A 8月31日(月)−廈門鼓浪島の視察
B 9月 1日(火)−著しい都市拡大を見せる広州の主として旧中心部の視察
C 9月 3日(水)−再開発後の九龍城および新空港周辺の新開発の視察
 
<国際交流委員長鳴海>



前ページ


12号・表紙


次ページ

Copyright(C)1999 (社)日本都市計画学会関西支部