2002/1 No.16 日本都市計画学会 関西支部だより

特集
協働のまちづくりをめざして−こうべまちづくりセンターのまちづくり講座−

見市 政俊  こうべまちづくりセンター


こうべまちづくりセンター
 こうべまちづくりセンターは、平成5年11月に開設された「神戸市立こうべまちづくり会館」の管理、運営と各種まちづくり支援事業を実施するための組織として、(財)神戸市都市整備公社内に設けられた。
 現在、まちづくりに関する@支援(各種相談、専門家派遣等) A情報収集、提供 B調査、研究 を行っているが、加えてまちづくりに関する人材育成にも力を入れている。

各種まちづくり講座(人材育成)
 本センターでは、まちづくりの主役はあくまで、地域住民であり、行政等は側面から支援していくという考え方に基づき、別表のような講座を開講している。
 各講座の内容については省略するが、ここでは、主な特色について、簡単に紹介したい。
@対象者
 対象者は、一般市民だけでなく、若手コンサルタント等の専門家や神戸市職員等幅広いものとなっている。
 まちづくりは特定の人が行うのではなく、多くの人が協働で進めるべきなので、対象者ごとに違った内容の講座をきめ細かく提供するのが理想であり、本センターとしても、現在の講座に限らず、中学生や高校生等にも参加してもらえるような講座も検討している。
A講座の運営
 各講座とも神戸市関係部局等から業務を受託しており、本センターは概ね事務局的役割を果たしている。
 具体的な事務分担は講座によって異なっているが、例えば、専門家向けの「まちづくり実践ゼミ」では、神戸市内の専門家で構成されている「いきいき下町推進協議会(会長=安田丑作・神戸大学教授)」や神戸市担当者と協議をしながら、講義の内容、講師の選定を行うといったように企画段階から本センターが関与し、実施している。
B親しめる講座
 各講座とも、「まちづくり」を難しく考えるのではなく、気軽に楽しんでもらえるように工夫している。
 例えば、昨年11月に実施した小学生向けの「親子まち歩き」では、参加者にイラストが入った地図を配布し、「お稲荷さんにきつねが何匹いるか」といったクイズを出したりして、親子で楽しんでもらえる企画を採り入れた。
親子まち歩き(H13.11実施)
 また、「まちなみゼミ」では、講義毎に出された課題を次回の講義時に司会者から紹介するといったことを行っているが、提出は自由でありながら、毎回、多くの受講生からそれぞれに特色のあるレポートが提出されている。

これからのまちづくり
 神戸市では、昭和56年12月に「まちづくり条例」を制定し、住民主体のまちづくりの必要性をアピールしてきた。また、大震災を経験して、地域での人と人とのつながりの大切さを学んだ。
 本センターとしてもそれらを踏まえながら、「まちづくりというのは、誰でも気軽に楽しく、継続して行う。」ということを多くの人に伝えてゆきたい。今後とも、試行錯誤しながらも、市民、地域住民が主役のまちづくりを支援していくとともに、関係皆様からの本センターに対するご意見、ご指導をお願いして終わりとしたい。


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