2002/1 No.16 日本都市計画学会 関西支部だより

特集
すまいるネットセミナー:子供達への発信

三木 太志  神戸市すまいの安心支援センター


 神戸市すまいの安心支援センター“すまいるネット”は、市民の安全・安心なすまいづくりをサポートするワンストップの総合拠点として、平成12年10月にオープンした。建築技術や資金関連、契約トラブルなど、様々な相談へのアドバイスをはじめ、物件情報の提供、さらには、確認検査・性能評価業務といった検査機関としての役割など、すまいづくりに関する幅広い市民ニーズに対し、「ワンストップサービス」の提供を行っている。

 業務の中で、もう1つの柱が、「普及・啓発」業務。日々、持ち込まれるトラブル相談も、事前に知識があることで回避できることが大半である。「すまいづくりはすまい手づくり」であることを実感しており、“すまいるネットセミナー”として、「すまい」〜「暮らし」全般に関わる幅広いテーマを設定し、講義、実習、見学などの種々の方法によるセミナーを実施している。セミナーの対象は、ほとんどが一般市民であるが、現在、積極的な取組みをしていこうと考えているのが、「子供」への住教育である。すまいは、住まうという機能の中に、福祉や環境など、生活していく上で重要となる要素も多面的に含んでおり、子供の頃から、その意識を高めていくことが大切である。取組みの始めとして、昨年、「すまいの工事中探検隊」を募集。着工〜完成までの工程を現場で見学するとともに、木片を使用しての「筋交」の重要性を理解する実習や、さらには、カンナ削りやモルタル塗り、内装張りなども体験し、家ができるまでには大工や左官等多くの職人・専門家が関わることも知ってもらった。今後、小学校においては、総合学習の本格実施がなされることから、衣食とともに生活の基本である「住」について学んでもらう機会を増やしていくなど、子供達への一層の発信をしていきたいと考えている。

基礎段階で建築士から説明を受ける子供達



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