東灘区(住吉地区)

地区の概要と定点観測写真選定理由(街の復興カルテ 2005年度版 p106より)

【調査の目的】住吉地区は、JR 住吉駅南側の一部約10haが重点復興地域として指定された以外は、復興に関わる面的整備が事業化されない震災復興促進地域としてしか指定を受けておらず、いわゆる「白地」と呼ばれる区域である。本調査のテーマは、阪神間の市街地の典型であり、かつ「白地地区」である住吉地区の市街地再建·復興過程を把握することにある。

【調査の結果】特別に大きな変化はないが、いくつかの仮設的建物が新築化されていた。地区に仮設的建築は依然として残っているもののその多くは事務所や店舗など非住宅用途のものである。土地に関しても同様に大きな変化はない。いったん駐車場化した空地は依然として駐車場として定着している。

【定点観測写真】定点観測写真撮影地点として、図5-2-3に示す7つの地点を設定している。選定理由は、街区内部の狭小な未接道、接続不良宅地が集まり、個別再建が困難と思われる地点や矛盾を残したかたちで再建が進むと思われる地点としている。

今年度は昨年度と比較して目新しい変化はなく、接道不良の空地、 資材置場化した空地、未舗装の細街路など依然として解決されないままとなっている。

調査地区

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)
1 宮町6丁目
2 宮町2丁目
3 宮町6丁目
4 宮町2丁目
5 宮町2丁目
6 宮町2丁目
7 本町2丁目

調査結果

1.宮町6丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化左側
道路がアスファルト舗装されている。道路幅に変化は無い

2.宮町2丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化
駐車場の一部に住宅が建設されている(茶色い建物の手前)。

3.宮町6丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化
左奥に住宅が建設されている。マンションが見えなくなっている、もしくは、建て変わっている。

4.宮町2丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化
特に無し

5.宮町2丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化
右側の建物1階の店主が代わって、ファサードに変化が見られる。

6.宮町2丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化
右側の住宅で、道路に平行に建てられている部分のブロック塀が撤去されている。右奥の茶色の壁面・三角形の屋根の建物の手前にブルーの壁面の建物が建設されている。

7.本町2丁目

((財)阪神・淡路大震災記念協会「街の復興カルテ 2005年度版総括編」,p●)

(2020年撮影))
●10年目から25年目の変化
左側の建物の壁際に付帯した物入れが無くなっている。

まとめ

 「未舗装の細街路など依然として解決されないままとなっている。(街の復興カルテ(2005年度版))」と報告されている。今回の調査地点である①では、アスファルト舗装に変化している。

 「いったん駐車場化した空地は依然として駐車場として定着している。(街の復興カルテ(2005年度版))」と報告されていた。15年を経、今回の調査地点である②では、駐車場(兼資材置き場)に住宅が建設されている。

 地点⑤では、外壁の塗装工事がされ、建物の色が変化している。また、戸建て分譲住宅が建設されている。